ハーフキッズの日本語力を培う絵本!キッズたちのお気に入り本を見つけて

絵本がお子さんたちの情操教育に大きく寄与してくれることは、すでに世界が共有している事実です。

海外で育つハーフキッズたちにとっても同じ。

日本語の絵本を用いて、幼少期から日本語に触れる機会を作ることはとても大事なことです。

海外にいると、日本語の絵本の入手も楽ではありません。

しかし絵本は「量よりも質」。

ハーフキッズたちのお気に入りの数冊で、日本語の能力を伸ばしてくれます。

ハーフキッズの日本語教育に期待できる絵本について、いくつかの例をご紹介します。

①文科省も推進!「本の重要さ」って?

本を読むことの大切さは、ハーフキッズのママさんパパさんたちもご存じだと思います。

スマホやPCの普及で、一般的に読書する量や人は減ったといわれる近年ですが、文部科学省はこうした状況を危惧しています。

 

本を読むことは、感性を磨き創造力を豊かにするためにも必要なこととされています。

思考力を伸ばし、語彙数を増やすために、読書は不可欠な習慣なのです。

 

ハーフキッズたちにとっても、日本語を学ぶために本は大きな役割を果たします。

多様性を理解し将来への可能性を広めるために、できるだけ本を読む時間を確保してあげたいものです。

海外で育つハーフキッズのママさんパパさんの中には、自分の母国語である日本語の本に触れさせるために苦労をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ハーフキッズたちの日本語教育の基本となる絵本。

どのようにしたら、ハーフキッズたちを惹きつけて、絵本を読む習慣をつけられるのでしょうか。

 

参照:文部科学省「子どもの読書活動の推進に関する有識者会議 論点まとめ」

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shougai/040/attach/1402566.htm

 

②ハーフキッズのお気に入りの一冊を見つけるために

サブスクの普及で、絵本もオンラインで読める時代になりました。

でもハーフキッズたちはすでにスマホや動画に傾倒しがちですから、絵本は紙製にこだわりたいというママさんパパさんも多いことと思います。

 

現地にいると、日本語の絵本の入手は簡単ではありません。

もちろん、大手のオンラインブックストアを使用すれば、海外にも本は届きます。

しかし輸送代や手数料を考えると、お金をかけてもハーフキッズが気に入るのだろうかと躊躇してしまう方もいらっしゃることでしょう。

ハーフキッズたちがお気に入りの絵本を選ぶには、次のような方法があります。

 

・現地国の本屋でお子さんが気に入りそうな絵を見つけ、日本語版を買う

ハーフキッズたちにとって絵本が重要なのは、日本語にかぎりません。

現地語の絵本も、子どもたちの創造力や思考力を養うための大事なメソッドです。

 

まずは手に取ってみることができる現地の本屋さんに行き、ハーフキッズの好みを見極めてみましょう。

動物が好き、乗り物が好き、恐竜が好き、お花が好き。

ハーフキッズたちの嗜好は、それぞれ異なります。

どんなに評判の良い絵本でも、興味がない絵本を与えていては、絵本からますます遠ざかってしまうかもしれません。

ママ友パパ友さんたちからの情報や、本屋さんの店員さんに尋ねながら、ハーフキッズたちの興味を引きそうな絵本を選んであげてください。

なかには、日本語版が出版されている絵本もあります。

現地語と日本語、2つの絵本を読むことも、バイリンガルの才能を磨くのに有効です。

・日本帰国時に図書館の読み聞かせ会に参加し、お子さんのリアクションがいい本を購入する

パパさんやママさんは、ある程度の頻度で日本に里帰りされることと思います。

その機会を利用して、最寄りの図書館に足を向けてみるとよいかもしれません。

図書館は絵本の宝庫、ハーフキッズたちが気に入る本を見つけやすい環境です。

本当に気に入ったものだけ購入し、現地に持って行けば無駄になりませんね。

 

さらに各図書館では、司書さんたちによる「読み聞かせ会」が定期的に開かれています。

同じ年代の日本のキッズたちと一緒ならば、絵本を敬遠しがちなハーフキッズたちも、読み聞かせに集中してくれるかもしれません。

 

司書さんたちが読み聞かせてくれる絵本に、キッズたちはさまざまなリアクションをします。

それをヒントに、現地に持って行く絵本を購入してみてはいかがでしょうか。

とくに日本の昔話などの絵本は、日本の思い出とともに、ハーフキッズたちの心に刻まれることでしょう。

 

③ハーフキッズに読み聞かせたい本たち

ハーフキッズたちは、どんな本に興味を持つのでしょうか。

魅力的なストーリーや絵で、ハーフキッズの興味を刺激してくれる絵本の例をご紹介します。

・だるまさんが(0歳~)

ハーフキッズたちにとっては縁の薄い「だるまさん」が主役の絵本。

パパさんママさんが見てもどこかシュールでユーモラスで、親子の会話が弾む1冊です。

1歳未満のハーフキッズも、インパクトのあるだるまさんに魅了されて喜んでくれます。「だるまさんの」と「だるまさんと」というシリーズで揃えるとより楽しめます。

 

ブロンズ新社:「えほんしょうかい だるまさんシリーズ」

https://www.bronze.co.jp/darumasan/books/

 

・おつきさまこんばんは(0歳~)

寝る前の1冊としておすすめするのが、「おつきさまこんばんは」です。

ほっこりするようなお月さまの表情とシンプルな色遣いは、この絵本の不動の人気を支えています。

寝る前に何冊か読み聞かせた後、締めの1冊として読む方も多いようです。

「この本を読んだら寝る」という習慣をつけると、キッズたちの寝つきがよくなることも。

まさに一石二鳥の絵本なのです。

 

参照元:福音館書店「おつきさまこんばんは」

https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=355

 

・きんぎょがにげた(2歳~)

図書館の読み聞かせ会で、子どもたちのリアクションがとてもよい「きんぎょがにげた」。

ポップで優しい絵の中に、隠れたきんぎょを探していく絵本です。

ハーフキッズたちも、飽きることなく金魚がいるところを指さして楽しんでくるでしょう。

1982年に出版以来、ロングセラーでキッズたちを魅了し続けています。

 

参照元:福音館書店「きんぎょがにげた」

https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=456

 

・くっついた(0歳~3歳)

「くっついた」という言葉の繰り返しの中に豊かさが宿っている名作「くっついた」。

最後のページを見れば、ハーフキッズもパパさんやママさんに頬を寄せてくるかもしれません。

シンプルな言葉が力強く、ハーフキッズたちの日本語の習得にはお役立ちの絵本です。

 

参照元:こぐま社「くっついた」

https://www.kogumasha.co.jp/product/231/

 

 

・しろくまちゃんのほっとけーき(0~3歳)

しろくまちゃんがホットケーキを作る過程が、かわいい挿絵とともに展開していきます。

おままごと用のおもちゃがあれば、一緒に楽しめるのも嬉しいところ。

ハーフキッズが3歳くらいになったら、絵本を見ながら実際にホットケーキを作ってみてはどうでしょうか。小麦粉やフライパンといった日常的な単語も、ハーフキッズたちはすぐに習得してくれます。



参照元:こぐましゃ「しろくまちゃんのほっとけーき」

https://www.kogumasha.co.jp/product/305/

 

・からすのパンやさん

ママさんパパさん世代にも、この絵本を読んだ記憶がある方は多いと思います。

たくさん登場するパンの種類が楽しい絵本ですが、じつはストーリーもとても楽しいのです。

文章はとてもリズミカル、ハーフキッズにも覚えやすいフレーズで構成されています。

パパさんやママさんも懐かしく思い出しながら、読み聞かせをしてあげてください。

 

参照元:偕成社「からすのパンやさん」

https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784032060706

④お気に入りの絵本を何度も読みましょう!

絵本の多くは、文章がシンプルです。

ハーフキッズたちは、お気に入りの絵本をパパさんやママさんに読んでもらうことで、いつのまにかそのフレーズを暗記していきます。

とくにリズム感のあるフレーズは、ハーフキッズたちは歌のように口ずさむようになります。日常生活の中でそんな時間があれば、日本語を学ぶハードルも低くなりますね。

 

何度も同じ本を読んでもキッズたちは退屈しないの?

なんて心配されるパパさんやママさんもいらっしゃると思います。

ある研究によれば、子どもたちは繰り返し同じ本を読んでもらうことで、安定感を感じ、その本の魅力に深く引き込まれていくのだそうです。

 

ハーフキッズたちが「この本、読んで」と持ってきたら、おっくうがらずに読んであげてください。

その繰り返しが、ハーフキッズたちの日本語習得の基礎となるのです。



参照:東京大学大学院教育学研究科「読み聞かせの影響」

https://www.p.u-tokyo.ac.jp/lab/ichikawa/johoka/2008/Group3/yomikikase_eikyou5.html

 

⑤パパさんもママさんの声で読み聞かせを

お仕事や家事で多忙なママさんもパパさんたち。

ハーフキッズのための読み聞かせの時間を持つのは、楽なことではありません。

でもハーフキッズにとって、大好きなパパやママの声で聴く本は特別です。自分で本が読めるようになっても、パパやママの声で再現される絵本を大事にするお子さんは、とても多いのです。

 

日本語を習得するという目標だけではなく、親子の触れ合いの大切な場として、素敵な絵本を読み聞かせてあげてください。

その小さな積み重ねが、ハーフキッズたちの日本語習得の大きな力となります。

 

⑥日本語を学ぶ基礎ができたらオンライン補習校へ!

パパさんやママさんの読み聞かせによって、ハーフキッズの日本語習得力は上がっていきます。

ある程度の日本語がわかるようになったら、オンライン補習校のプレコース(幼稚園コース)にトライしてみてはどうでしょうか?

 

実際に覚えた言葉を使って、先生やお友達と学ぶ時間。

それはハーフキッズたちにとって、将来の可能性を高める土台となっていくはずです。

 

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