国際結婚が増えた近年、日本国外で育つハーフキッズの数も急増しています。
複数の言語や文化の中で育つわが子への期待が高まるとともに、日本語教育に頭を悩ませている親御さんは決して少なくないはず。
現地語に比べると触れる機会が圧倒的に少ない日本語を、ハーフキッズにどのように習得させればよいのでしょうか。
メリットが多いハーフキッズたち!
近年の研究により、多言語を話す人たちのメリットが明らかになってきました。
生まれたときから複数の言語の中で育つハーフキッズたちには、生まれながらの幸運が備わっているのです。
バイリンガルの人はどんな利点があるのでしょうか。
ニュースにもなったいくつかの研究を見ていきましょう。
ハーフキッズは言葉の切り替えが簡単
バイリンガルの人たちの脳のメカニズムは、現在も不明な点が多いといわれています。
ニューヨーク大学の研究では、バイリンガルの人たちの言葉の切り替えは、脳内においてごく自然に起こっていることが報告されました。(※1)
つまり、パパとママから2つの言語を聞くハーフキッズたちにとって、2つの言葉を使い分けることは苦痛ではなく、ごく自然なことというわけです。
ハーフキッズたちは3言語目の習得も楽ちん!
ケンブリッジ大学の研究では、3言語を習得するにあたって、1言語だけを話す人とバイリンガルの人を比較するという実験を行っています。
結果、バイリンガルの人は3日言語目の習得が非常に容易であることが判明しました。(※2)
ハーフキッズたちは、バイリンガルどころかトリリンガルになることも夢ではないのです。
ハーフキッズたちは認知能力が発達する
アメリカ国立医学図書館(NLM)のサイトをみれば、多言語を話す人たちのよい点を数多く目にします。(※3)
たとえば、バイリンガルの人は順応性が高く、高齢者となっても認知能力の低下が少ないという研究があるそうです。
また異文化間にあっても、コミュニケーション力を発揮することができるとも報告されています。
ハーフキッズたちのこうした利点を伸ばすためは、やはり日本語も習得してほしいもの。
そのためには、どんな方法があるのでしょうか。
ハーフキッズの日本語教育は難しい!

国際結婚をして、子どもに恵まれる。
それはこの上ない喜びです。
でも、ハーフキッズの親ならではの悩みもあります。
日本国外で育つハーフキッズの日本語教育は、決して楽ではありません。
それはなぜなのでしょうか。
理想は両親がそれぞれの母国語を話すこと
アメリカ言語学会は、ハーフキッズの育て方についてこんな風に定義づけています。
ハーフキッズにとっての理想は、両親がそれぞれの母国語を話すことである、と。(※4)
赤ちゃんにまったく異なる2つの言語で話しかけることを、躊躇するご両親も多いかもしれません。
しかし言語学会は、ハーフキッズたちは2つの言語のあいだで混乱することはほぼないと主張しています。
理想通りにはいかない日本語教育
しかし実際には、なかなか理想通りにいかないのが現実です。
ハーフキッズたちが幼稚園に通い始めると、現地校の子どもたちとの交流が広がります。大好きなテレビも、現地の言葉で見る機会のほうが圧倒的に多いことでしょう。
そうなると日本人のママやパパもついつい、子どもがより理解する現地語を話してしまうなんてことも起こります。
日本語教材を活用しても、ハーフキッズには複雑なカタカナや漢字の習得のあたりであえなく挫折、というケースが後を絶たないのです。
現地にある補習校、メリットとデメリット

世界各国には、現地の日本人会が主体となって運営している「補習校」があります。(※5)
現地に住む日本人のあいだではよく知られた補習校、ハーフキッズたちの日本語習得のためには最も身近な存在といえるかもしれません。
しかしこの補習校には、メリットだけではなくデメリットもあるのです。
海外各地にある補習校の長所と短所をまとめました。
補習校のメリット
補習校のメリットには、次のようなものがあります。
・同じ環境のお友達に出会える
・日本語の習得だけではなく、年間行事などの文化に触れることができる
・親同士も情報交換ができる
補習校のデメリット
日本語習得のために便利な補習校ですが、デメリットも少なくありません。
こんなデメリット、身に沁みていらっしゃる方も多いと思います。
・そもそも居住地域に補習校がない
・親戚や現地校の友人とのお付き合い、サッカーなどの習い事の多い土曜日に行われている
・規模が小さいため先生を選べない(場合によっては教員資格を持っていない教師もいる)
・学校の休み時間、ハーフキッズ同士の会話が現地語になってしまう
・ママ友付き合いの煩雑さや学校の役員の強制がある
さまざまな理由で、補習校に通えなかったり挫折してしまったりということが多々起こっているわけです。
日本語教育、困ったときはオンライン!
コロナの時代を経て、オンラインによるコミュニケーションはもはや、日常的なものとなりました。

ハーフキッズのための日本語教育も、オンラインを活用してみてはいかがでしょうか。
実はオンラインによる日本語教育には、親にとっても子供にとってもありがたい要素が多いのです。
その例を挙げてみましょう。
・土曜日がつぶれないこと
・コロナ禍を経たことで子どもたちもオンラインレッスンに慣れていること
・登下校の時間がかからないこと
世界各国に住むハーフキッズのママたちの間で、オンラインによる日本語教育は大いに話題になっています。
その現象は、オンラインレッスンによる長所が多いというのが最たる理由なのです。
日本語教育を諦めないで!ぜひ、「コスモスの丘日本語補習校online」へ!
ハーフキッズたちの日本語教育、気がつけば親子ともにくじけてしまいそうなことが多いのではないでしょうか。
でもハーフキッズたちにとって、2つの文化と言語とともに生きていくことは将来の可能性を広げるカギとなります。
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- 友人や親せきとのイベントが多い土曜日を避けることが可能
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<引用元>
※1.New York University「Bilingualism Comes Naturally to Our Brains」
※2.Cambridge University「The bilingual advantage in phonetic learning」
※3.National Library of Medicine「The Cognitive Benefits of Being Bilingual」
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3583091/
※4.Linguistic Society of America「FAQ: Raising Bilingual Children」
https://www.linguisticsociety.org/resource/faq-raising-bilingual-children
※5.文部科学省「在外教育施設の概要」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/002.htm
<参照元>
https://www.sciencedaily.com/releases/2016/04/160427151051.htm
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/en/press/z0508_00173.html
https://www.linguisticsociety.org/resource/faq-raising-bilingual-children
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